科学技術の啓発

科学技術に関する知識の普及を図るため、青少年から一般市民まで幅広く理解と関心を高めるようイベント等を開催しています。

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2024年度企業訪問研修開催結果

公益財団法人京都技術科学センターでは、夏休み期間中に、中学生・高校生を対象として、高い技術力を誇る企業を訪問する研修会を開催しています。
今年度は、モータの開発・製造の分野で世界トップのニデック株式会社の本社(ニデックパークC棟)を訪問しました。

2024年度科学館・技術館訪問研修開催結果
開催日時 2024年8月2日(金) 午後1時20分~4時
訪問先 ニデック株式会社本社(ニデックパークC棟)(京都府向日市森本町東ノ口1-1)
参加者 中学生・高校生・教員等 38名
主催 公益財団法人京都技術科学センター
後援 近畿経済産業局、京都府教育委員会、京都市教育委員会
研修内容 ◇会社の概要説明
1973年に日本電産株式会社として創業したニデック株式会社が現在、売上高2兆3,471億円、46か国にグループ会社356社、従業員数約12万人を擁する企業に成長したことや、世界の消費電力の50%がモータである中、モータのシェアが世界一である同社が省エネ型モータの開発・製造を通じて消費電力を減らし、地球温暖化対策に貢献しようとしている取組についてお聴きしました。
【ニデックパークC棟】 【会社の概要説明】

◇技術開発に関するお話(キャリア講話)
小型モータ事業本部の技術者から、自身の海外勤務や商品開発に携わった体験を踏まえたキャリア形成についてのお話をお聴きしました。その中で、ニデックは何でもチャレンジできる会社であり、自分も仕事が終われば、大学で学んでいる。これからは、コミュニケーション能力が必要であり、建設的な関係を深め、新しい価値を創造するグローバル人材が求められている。ニデックでは世界中のお客様とのやり取りを行っており、勉強を継続することが大切であると強調されました。
【技術開発に関するお話】

◇施設の見学
3班に分かれて、ニデックの技術や製品を紹介するショールーム及び研究開発施設を見学しました。研究開発施設では、モータから出る電磁波や騒音を測定する「電波暗室」「無響室」、耐久性を測定する「耐久試験室」、温度・湿度・気圧等の条件を変えて製品の信頼性を試験する「恒温室」など品質管理等を行う様々な試験室等を、専門の技術者の方から丁寧で分かりやすい説明をしていただきながら見学しました。

◇参加者の感想
  • 世界の消費電力の50%がモータであることに驚くとともに、モータのシェアが世界一であるニデックが省エネ型モータの開発・製造を通じて消費電力を減らし、地球温暖化対策に貢献しようという心意気に感銘を受けた。
  • 様々な製品にニデックのモータが使われていること、生活に欠かせないものとなっていることを知った。
  • 商品開発では、お客様目線で考え、提案することが大事だと思った。
  • 技術力も大切だが、コミュニケーション力も大切であることを学んだ。
  • 何事にもチャレンジする気持ちが大事だと思った。
  • 「キャリアは偶然の出来事で8割が決まるが、偶然は意図的に生み出せる」というプランド・ハップンスタンス理論が参考になった。
  • モータの品質や性能を良くするため、いろいろな人が関わり、様々な試験・工程を通して製品が開発されることを知った。
  • 電波暗室、無響室などで、これまでにない体験をさせてもらった。
  • 試験(検査)の種類が多く、思っていたよりもはるかに多くの工程を経てモータが作られていることに驚いた。
  • 参加して自分も技術者になりたいと思った。
  • 自分でこのような試験をやってみたい。

【ニデックパークC棟10階フロア】

過去の訪問研修